[青森県内観光]
 
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あおもり海道の佳景−1

綱不知海岸(東津軽郡今別町)

〇対岸に下北半島を望む魅力あふれる“自然海岸”

 新シリーズ「あおもり海道の佳景(かけい)」のスタートです。
青森県の地理的な特徴を表わす際によく使われるのは、本州最北に位置し、北は陸奥湾・津軽海峡、東は太平洋、西は日本海と、三方を海に囲まれている─というフレーズです。
これに筆者として少しつけ加えたいのは、
@その海岸線の総延長は789.633qで全国順位は13番目であること(ちなみに1位は北海道、2位は長崎県で、その理由は、複雑に入り組んだリアス式海岸と島が多いこと)
Aその789.633q(ちなみに青森─東京間の高速道路距離は約715q)の海岸線の大半は堤防・護岸・消波ブロックなどの人工物が施された“人工海岸”であること
Bしかし、少なく見積もって35%にあたる約278qは、手つかずの“自然海岸”が残っていること─の3点です。
少し前置きが長くなりましたが、このように海は私たち青森県民の身近にあり、そこには男性的な磯浜であったり、穏やかな砂浜であったり、あるいはそこに急崖の岬や奇岩・怪岩といった天然の造形が加わり、その風景は妙趣に富んでいます。
また一方では、“人工海岸”には人々の暮らしがあり、その地域の環境と歴史で刻まれた“人間風景”が存在しています。
この「あおもり海道の佳景」では、そんな海道の美しい風景を発見していこうと思っていて、その第1回は「綱不知海岸」としました。
「綱不知」は「つなしらず」と読み、東津軽郡外ヶ浜町と今別町とのちょうど境界に位置します。
ここには、“自然海岸”と言える海辺が残っていて、磯浜ではあるものの、砂利浜と砂浜も混じった渚が広がっています。
晴れた日は対岸の下北半島の山並みも望むことができるほか、植生が豊かなことも特長です。


綱不知海岸の渚


対岸は下北半島。岩場には鵜が生息


ハマハコベとハマエンドウの群落(6月初旬)


ハマハコベのアップ写真。五弁の白い花を咲かせる


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