[青森県内観光]
 
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あおもり海道の佳景−5

階段国道(東津軽郡外ヶ浜町三厩)

〇海岸部と岬の上をつなぐ歩行専用の国道339号

ここは龍飛崎の先端部に位置し、漁港付近から岬の上へと続く歩行者専用階段区間です。
れっきとした国道339号の一部で、全国唯一の階段国道です。
距離にして388m、段数は362段あって、最上部には逆三角形の国道339号線の標識も建てられています。
かつてこの一画には住宅が密集していたのですが、不幸なことに平成16年と18年に大規模な火災が発生し、多くの住宅が焼失してしまいました。
火災の前は民家が建ち並ぶ路地を探検するかのするように散策できましたが、今は火災跡が更地になっていて、かつての面影は薄れてしまっています。
それでも、中腹辺りからの見晴らしは良く、晴れた日は津軽海峡の海原が広がり見応えがあります。
その中腹にはかつて竜飛中学校があり、上った先には竜飛小学校があったとされています。
中学校は、跡地を示す石碑が建っていますが、よそ者の筆者には、なぜこの場所に中学校がと、にわかには信じがたい立地条件です。
小・中学校とも青函トンネル工事が最盛期を迎えた昭和52年頃には、児童・生徒数もかなりいて活気があったそうですが、工事が終わる頃の昭和59年には中学校が、平成元年には小学校がそれぞれ閉校になりました。
また、龍飛崎がある龍浜集落ではかつて、お盆に扇形のねぶたも運行されていたそうですが、それも今ではすっかり姿を消してしまいました。



階段国道から俯瞰する南側の景色


階段国道から俯瞰する北側の景色


竜飛中学校の跡地に建つ石碑


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