[青森県内観光]
 
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あおもり海道の佳景−6

袰月海岸鋳釜崎(東津軽今別町)

〇巻積雲と海原の妙味

「雲は天才である」という題名の小説を著したのは、岩手県出身の歌人・石川啄木(1886−1912年)です。
雲のことを「天才である」と極めてロマンチックな表現をしていますが、その意図は筆者にもなんとなく理解できるような気がします。
 というのは、秋の季節に出会う雲の光景には、ことさらその思いを強くさせられます。
写真は、高野崎の西隣に位置する袰月(ほろづき)海岸鋳釜崎(いかまざき)の10月初旬の光景です。
鱗雲(うろこぐも)というのか鰯雲(いわしぐも)というのかは定かではありませんが、秋に空高くかかるまだらな巻積雲(けんせきうん)が、空一面に広がり、薄暮の中に磯浜の岩がシルエットとなって浮かび上がっています。
その磯浜には釣り人も本当に小さく写っており、海原の向こうには下北半島の山並みが浮かび上がっています。
あまりに雲の造形がリズミカルで美しかったので、空を仰ぎ見て凝視すると、そこにトビが1羽、優雅に舞っていました。
啄木ならそこで短歌の一つも詠むのでしょうが、才能を持ち合わせていない筆者は、ただただ見惚れるばかりでした。



薄暮の空の巻積雲


巻積雲を背景に優雅に舞う1羽のトビ


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