[青森県内観光]
 
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あおもり海道の佳景−14

■浅虫の夕景(青森市)

〇湯の島と沈む太陽

それは主に下北半島の取材の帰り道でした。
筆者は数年前まで、よく下北半島の尻屋崎や大間、たまに佐井村あたりまで、季節の花を追う撮影行をしていました。
そんな時の帰り道は夕刻になり、青森市の浅虫温泉を通過したものですが、晴れた日は、実に美しい光景が広がるのです。
夕焼けです。
遭遇した時には、急いで車を「道の駅 ゆ〜さあさむし」の駐車場に停め、「ゆうやけ橋」の階段を駆け上り、デッキからカメラを向けたものです。
夕焼けに染まり始める頃の天空の色彩は、深い青色が混じって、紫ともピンクともつかない、表現しがたい色合いとなり、思わず息をのむ美しさです。
そのうち湯の島は、刻々とその陰影を濃くしていき、はるか沖合の津軽半島に太陽は沈んでいき、あたりは夜の帳(とばり)に包まれるのです。
浅虫の夕景は、深浦町などの西海岸とは、また違って静かで穏やかな景趣。湯の島をはじめ、裸島、鴎島など、海上に浮かぶこんもりした小さな島々が、その雰囲気を醸し出すよき景物となっています。



空と雲の絶妙な色彩の融合(9月初旬・午後6時20分頃)


津軽半島に沈んでいく太陽(4月下旬・午後6時20分頃)


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