[青森県内観光]
 
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あおもり海道の佳景−25

■赤石川河口(西津軽郡鰺ヶ沢町)

〇西に日本海、東に岩木山

今回からは、青森県の西南に位置する通称・津軽西海岸の海辺の佳景をご覧いただきます。
まずは鰺ヶ沢町の赤石川河口の風景です。
赤石川は、白神山地の青森・秋田の県境である二ッ森から鰺ヶ沢町に至り、日本海へとそそぐ流路総延長44.6kmの二級河川です。
その渓谷は景観にすぐれ、県立自然公園にも指定されています。
渓流釣りでも人気の渓谷で、筆者も若かりし頃、イワナとヤマメを釣りに何度も訪れたことがあります。
景観では特に落葉広葉樹林の秋の紅葉が素晴らしかったことを記憶しています。
その河口の景観もまた見応えがあります。
河口には3本の橋が架かります。日本海寄りが「赤石大橋」、東寄りが「基橋(もといばし)」、その2本の橋に挟まれた真ん中に五能線の鉄橋がかかっています。
ちなみに「基橋」が最も古くからある橋で、この橋が明治19年(1886)に完成する以前、ここは渡し場だったそうです。
それまで橋はなく、人々は渡し船を利用して、あるいは浅瀬を歩いて渡っていたと言われています。
景観を楽しむなら「基橋」が最適です。
東を仰げば岩木山です。穏やかに蛇行する川の先に聳えていて、赤石川の源流部が、まるで岩木山であるかのようです。
転じて西側に目を向けると雄大な日本海です。
そこにはたまに五能線の列車が通り過ぎ、なんとも郷愁を誘う風景を現出させます。
鰺ヶ沢町は、岩木山の景観を楽しむには格好の土地柄です。
中村地区の田園と岩木山の風景、通称・山田野地区の菜の花畑と岩木山の風景、いずれも見事です。


赤石河口から東を仰げば岩木山


西には日本海、たまに五能線の鉄橋に列車が通り過ぎる


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