[青森県内観光]
 
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あおもり海道の佳景−30

■八戸市・種差海岸(八戸市)

〇ハマギクと大須賀海岸

三陸復興国立公園は、2011年3月11に発生した東日本大震災により被災した三陸地域の復興に貢献するため、2013年5月24日に創設されました。
南北の延長は250qに及びますが、八戸市の種差海岸は、公園北端に位置し、荒磯と砂浜、そして天然芝地が織りなす風光明媚な景勝地です。
その海岸美もさることながら、種差海岸の最大の特徴は、野生植物の植生にあります。実に650種を超える植物が自生し、その多様多彩な植物生態は、冬の地面の凍結や夏に吹く湿った風の“ヤマセ”、磯浜・砂浜・草原といった地形、または古くからの馬の放牧などによっても育まれたものとされています。

その野生植物の開花期は、3月のフクジュソウで始まり、10月のハマギクで閉じます。写真は、花の季節の終わりである白いハマギクの花と鳴き砂の浜として知られる大須賀(おおすが)海岸の風景です。
本シリーズ「あおもり海道の佳景」は、この種差海岸の秋を象徴する風景をもって終了させていただきます。
次回からは新連載「写真エッセイ─あおもり心象百景」がスタートします。
海、山、里、あるいは街中、歴史・文化等、広範囲にわたって、筆者の心に刻まれた風景を写真とともに書きおろしていきますので、ご期待いただければと思います。




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