[青森県内観光]
 
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遊歩写真旅!あおもり岬めぐり

夏泊半島─その7

〇野鳥観察…海岸で見つけるもう一つの楽しみ

 夏泊半島の東側の付け根にあたる浅所(あさどころ)海岸は、白鳥の飛来地として有名です。
その名の通り遠浅の砂浜で、10月中旬ごろには、シベリアなどから白鳥が渡ってききて、「小湊(こみなと)のハクチョウおよびその飛来地」として国の天然記念物に指定(昭和27年3月29日)されています。
 このように夏泊半島は、白鳥をはじめいろいろな水鳥を観察できる場所でもあり、そのことにも夏泊半島の自然の多様性が現れています。
夏場はカワウやアオサギ、シロサギなど、あまり種類は多くはありません。
しかし、渡り鳥が渡来する冬場になるとその数はぐんと増えます。
 よく晴れた1月中旬に野鳥観察のドライブに行ってきました。
西側からスタートしてまず出合ったのがクロガモでした。
オスのよく目立つ黄色いくちばしが、波間に揺れていたので発見できました。
2組の番(つがい)が、磯浜の波間で餌を探していました。
 稲生漁港ではウミアイサを見つけました。
頭部が深緑色で後頭に飾り羽があり、くちばしが赤いきれいな鳥です。
これも番で泳いでいましたが、近づけば逃げるので、遠くから撮影したら、ピントが甘く写真はイマイチでした。
 夏泊崎を過ぎてから間もなくして、コクガンを4羽発見しました。
体長が60cmほどある比較的大柄な鳥です。
その名の通り全身真っ黒で、白い首輪がよく目立ち、一心不乱に海藻をついばんでいる姿にしばし見惚れていました。
 その後で見つけた波間に漂っていたマガモは、写真を撮ろうとして車を止めたら、逃げられてしまいました。
野鳥は警戒心が強く、人の気配を鋭敏に察知します。
 半島の東側の東田沢漁港では、カモの群に出合うことができました。
船溜まりに数十羽いて、ホオジロガモ、スズガモ、ヒドリガモの3種を確認することができました。
 最後は浅所海岸です。白鳥に出合えるかどうか心配でしたが、杞憂に終わりました。
見通しがきき、波もおだやかな海岸にたくさんの白鳥が羽を休めていました。
オナガガモもたくさんいたほか、黄色い目が鮮やかなキンクロハジロも数羽みつけることができました。
浅所海岸の鳥たちは特別で、人が近寄ってもあまり逃げようとしません。
白鳥はむしろ人の気配で向こうから寄ってくるぐらいです。
鳥インフルエンザの関係で、近頃は餌やりをあまりしていないとは聞きますが、それでも一般の見物客らがやっているのでしょう、すっかり餌付けされているように見受けられました。
それにしてもこの時季の夏泊半島の野鳥観察は、なかなか見応えがあります。
ただし、冬期間は雪、風、路面凍結など、危険がつきまといますので、天候が悪い日はおすすめできません。
観察には天気が何よりです。


カワウ


アオサギ


クロガモ


コクガン


カモの群れと出合った東田沢漁港


ホオジロガモ


スズガモ


白鳥とオナガガモ


キンクロハジロ


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