[青森県内観光]
 
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遊歩写真旅!あおもり岬めぐり

夏泊半島─その11

〇平内町内の隠れた名所

 夏泊半島連載の最後は、せっかくですので同半島がある平内町の隠れた名所を紹介します。
JR小湊駅近くの御家中通りには「御家中の松と欅(けやき)」があります。
藩政時代に代官所や武家屋敷があった場所で、松は黒松で樹齢400年と推定されています。
樹高19m、幹回り3.3mで織豊時代の頃に植えられたものとされています。
欅はこれよりもっと古く樹齢は500年、樹高20m、幹回り7.5mで室町時代の頃に植えられたものと推定されています。
当時の平内郷は、南部領に属し七戸隼人が福館城主でしたが、天正15年(1587)に弘前藩初代藩主の津軽為信に攻め込まれて降伏、津軽領となりました。
この2本の古木の近くには、津軽三味線の名人位まで上りつめ、平内町の名誉町民でもある初代高橋竹山の生誕百年を記念した石碑も建っています。
野辺地町との境界には、青森県史跡に指定されている「藩境塚(はんきょうづか)」があります。
江戸時代に南部領と津軽領の境界の目印として奥州街道沿いに築かれた土盛りの塚です。
塚の底の直径は約10m、高さは約3.5mで、南部と津軽それぞれ2基ずつ合せて4基あることから通称「四ツ森」と呼ばれています。国道4号沿いの高台の駐車帯からは、この藩境塚を手前にしてその向こうに陸奥湾と下北半島を望むことができ、晴れた日の景観は見応えがあります。
浅虫に隣接した場所に位置する「ほたて広場」は、多くの行楽客らが訪れる立ち寄りスポットとして有名ですが、その2階のスペースをご覧になったことはあるでしょうか。
ここにはホタテ養殖発祥の地にふさわしく、養殖の歴史や資料が展示されています。
養殖施設模型や世界のホタテガイの仲間の見本、約300万年前のホタテガイの化石など、地味ではありますがよく見るとなかなか興味深い内容となっています。
ここにも初代高橋竹山の在りし日を偲ばせる写真などを展示した資料コーナーがあります。
以上11回わたって夏泊半島を紹介してきましたが、今回で終了といたします。
次回からは津軽半島を巡りますので、どうぞご期待ください。


御家中の松


御家中の欅


初代高橋竹山の石碑


藩境塚


ほたて広場


ほたて広場2階のホタテ養殖資料展示


ほたて広場2階の初代高橋竹山の資料コーナー


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