[青森県内観光]
 
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遊歩写真旅!あおもり岬めぐり

津軽半島─その3

〇身近に野鳥が観察できる“上磯(かみいそ)海岸”

 青森市油川以北の津軽半島の陸奥湾岸地域は“上磯”と呼ばれています。
青森市の北西部から蓬田村、旧蟹田町、旧平舘村、今別町、旧三厩村までの一帯です。
この地域の一つの大きな特徴は、半島の中心部を南北に連なる津軽山地を源とする多くの川が陸奥湾へと流れ込んでいることです。
このためその河口は、野鳥の格好の餌場となっており、様々な鳥を身近に見ることができます。
青森県は地理的にも野鳥の「渡り」の主要なコースに位置していることから、上磯地域でも多様な渡り鳥を観察できます。
ちなみに、青森県内で確認されている野鳥の数は、18目54科316〜317種とされ、これは日本で記録されている野鳥の約6割にあたるそうです。
青森市側から順番に北上すると、奥内川、内真部(うちまんべ)川、六枚橋川、四戸橋(しとばし)川、広瀬川、蟹田川あたりの河口が、観察しやすい場所と言えるでしょう。
オススメの季節は3月〜5月ごろで、多くの旅鳥を確認することができます。
カモメ科の鳥のほか、ウミアイサ、キアシシギ、キョウジョウシギなどをよく見かけます。
蟹田川では、ちょっと珍しいセイタカシギを見たことがあります。
この地域は漁港も多く、ここにも野鳥は集まります。
よく見かけるのはスズガモやヒドリガモです。
また、筆者の体験では蓬田漁港で数百派にも及ぶカワウの大群を見たことがあります。
もちろん海岸にも見どころはあります。
今別の海岸では、冬から春にかけてコクガンの群れや白と黒の模様が鮮やかなシノリガモを観察することができます。
冬にはハマシギの姿も目立ちます。
龍飛崎では、オオタカやノスリ、ハチクマの春の渡りが有名です。
中でもノスリは1日で4千羽を数えることもあると言われ、この季節になると、天空にレンズを向けるカメラマンで賑わいます。


ウミアイサ(蓬田村の海岸・4月中旬)


キアシシギ(内真部川河口・5月上旬)


キョウジョシギ(六枚橋・5月中旬)


セイタカシギ(蟹田川河口・4月下旬)


スズガモのつがい(後潟漁港・4月中旬)


ヒドリガモ(蓬田村の海岸・4月下旬)


カワウ大群(蓬田漁港・5月中旬)


コクガン(3月初旬・今別町)


シノリガモ(3月初旬・今別町)


ハマシギ(青森市後潟の海岸・11月中旬)



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