[青森県内観光] | |
遊歩写真旅!あおもり岬めぐり | |
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■津軽半島─その8
〇鋳釜崎とだるま滝 前回まで紹介した高野崎の西寄りに隣り合うように突き出た岬が鋳釜崎(いかまざき)です。 ここも荒磯の海岸ですが、高野崎とは様相を異にして黒っぽいゴツゴツした岩で覆われています。 これらの岩石は、黒色の径10cmほどの石炭のような石が火山灰や火山砂によって固まったものです。 その形もユニークに中には映画のキャラクターとして超有名なあの怪獣を思わせるような形の岩石も見つかります。鋳釜崎には展望台をはじめ、芝地のキャンプ場(無料)があり、そこには洗い場や水洗トイレなどが整っています。磯釣りスポットとしても有名で夏場は釣りファンが絶えません。 岬めぐりをしていると、たまに不思議に思ものに出くわすことがあります。 この鋳釜崎で見つけたは、駐車場の向かいあたりに建つ赤い鳥居で、額に「岩木山神社」と書かれていました。 ここになぜあるのか? 調べてみると、岩木山のような独立して聳えるコニーデ型(円錐)の山は古くからモヤ山、モリ山と呼ばれ、祖先の霊がこもると信じられてきました。 津軽の総モリ山が岩木山であり、各地のきわだった丘、つまり“モヤ山”にも「岩木山神社」が設けられ崇め奉られました。 津軽半島の北端にあるこの地にもその岩木山信仰が伝わり、今に息づいているということでしょう。 今別町の海岸線は見どころが多くて、おすすめの場所をもう一か所ご案内します。 同町と旧三厩村の境界近くの国道280号沿い、鬼泊トンネルのすぐそばにある「だるま滝」です。 達磨(だるま)の置物のような形をしているのでこの名がついたと言われています。雪解けの時期に特に水量が多く、水が白糸のように起伏のある岩肌を流れ落ちます。 向かい側の海岸は穏やかな磯浜になっており、広大な津軽海峡の景観とともに楽しむことができます。 |
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展望所を中心とした鋳釜崎の景観 あの怪獣にそっくりな形の岩も 鋳釜崎に咲くコハマギク(10月初旬) 鋳釜崎駐車場付近に建つ鳥居 額には「岩木山神社」の文字が 雪解け間もないだるま滝(4月下旬) だるま滝向かい側の穏やかな磯浜の景観 前へ 次へ 遊歩写真旅!あおもり岬めぐりTOP |