[青森県内観光]
 
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遊歩写真旅!あおもり岬めぐり

津軽半島─その11

〇三厩@……半島突端へ2つのルート

 三厩湾と津軽海峡を望みながら津軽半島の突端・龍飛崎を目指します。
至る道路は2本あります。
1本は海沿いを走る国道339号、もう1本は山側を走る県道281号、通称「あじさいロード」です。
龍飛を目指す大半の人は国道339号を使うと思われますが、筆者的には「あじさいロード」も魅力あふれるドライブコースです。
この2本の道路の分岐点は、三厩地区の入り口交差点です。
海側に風力発電用の大きな風車の羽が2枚建っていて「風の岬へようこそ」「津軽国定公園龍飛」と書かれ、訪れる人々を出迎えてくれます。
そこを左折すると、JR津軽線の終点・三厩駅があり、「あじさいロード」はここから龍飛崎までの約15kmに及びます。
この道路は、かつて「青函トンネル」建設工事の資材運搬用として使われました。
旧三厩村の村花であったアジサイを地元の人々が道端に植えたことに始まり、今では全線通して約15000本が植栽されているそうです。
花の時期は7月中旬から8月にかけて。最盛期には延々とアジサイの花道が続きます。
その花時のおすすめ景観が何箇所かあります。
特に優れていると思うのは、龍飛崎寄りに位置する「東風泊(やませどまり)駐車帯」からの景色。
アジサイ越に眺める半島の磯浜と津軽海峡、その向こうに横たわる北海道の山並みの眺望は見事です。
「あじさいロード」側からアプローチした「義経寺」の景観も味わいがあります。
アジサイの花を手前にして墓所が広がり、その奥に三厩湾と半島の山並みという、普段見慣れた国道339号からの景観構成とはまったく異なる新鮮な風景に面白みが感じられます。
津軽半島といえば青森ヒバの一大産地でもあります。
「あじさいロード」には、まさにその青森ヒバ林の真っただ中を走る箇所があります。
樹齢を重ねたヒバ樹を目の当たりにすることができるほか、野生のツルアジサイが太い幹にからみつき、その花々が樹幹を埋めつくす光景にも出合えます。
また出合えるといえばニホンザルです。
山間の道路であることと交通量が少ないこともあってか、かなりの確率で棲息するニホンザルにお目にかかれることができるのです。
このように生態系が豊かな点もこの「あじさいロード」の魅力です。
次回は半島突端へのもう1本のルート国道339号に触れます。



三厩入口に建つ2枚の大きな風力発電用の風車の羽


あじさいロード


東風泊(はえどまり)駐車帯からの見事な景観


義経寺の墓所側からの風景


青森ヒバの太い幹にからみついたツルアジサイ


棲息するニホンザルにも出合える


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