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■津軽西海岸─その3
〇見どころ豊富な赤石川流域 では津軽西海岸の“岬めぐり”に出発しましょう。まずは鰺ヶ沢町です。 ここの地でやっぱり紹介しておきたいのは、前回も少し触れましたが赤石川です。 この川は世界自然遺産・白神山地の青森・秋田県境の二ッ森から鰺ヶ沢町に至り、日本海へとそそぐ流路延長44.6kmの2級河川です。 流域は景観に勝れているほか、生態系が豊かなことや津軽藩発祥の地があるなど、見どころが豊富です。 赤石川には毎年10月中旬ごろになると、サケが遡上し、河口の橋からは、産卵する様子を見ることができます。 川の生態系で言えば、魚体が金色を帯びている“金アユ”が生息する川としても知られています。 毎年、高知県で開催される「清流利き鮎会」で2度準グランプリに輝いています。 “幻の魚”と言われる養殖場も中流部にあります。 その魚とはイトウで、漢字では「魚」へんに「鬼」と書きます。 日本最大の淡水魚で、大きいものでは1.5mにも及ぶとも言われています。 津軽藩発祥の地は、鰺ヶ沢の中心部から赤石川を車で約20分さかのぼったところにあります。 そこは室町時代の武将で、津軽統一の礎を築いた大浦光信の居城・種里(たねさと)城址で、国史跡に指定されています。 一帯は「光信公の館」として整備されていて、光信公の墓所である御廟所(ごびょうしょ)や銅像のほか、津軽家の家紋にちなみ約50種800本の牡丹が植栽されています。 ここからさらに車で10分ほど上流に行くと、秘湯として全国に名が知られている「熊の湯温泉」にたどり着きます。 宿の前には道路を挟んで赤石川の清流を見ることができ、野趣たっぷりの奥山の景観を堪能できます。 近くには「白神キャンプ場」もあり、間近には標高731mの然ヶ岳(しかりがだけ)が聳え、特に秋の紅葉景観は見事です。 |
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赤石川の河口。川の流れと岩木山の景観が見事(5月初旬) サケの遡上(10月中旬) アユ釣りの風景(9月初旬) イトウの養殖場 光信公の館 熊の湯温泉 前へ 次へ 遊歩写真旅!あおもり岬めぐりTOP |