[青森県内観光]
 
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遊歩写真旅!あおもり岬めぐり

津軽西海岸─その4

〇白神の特徴的な植生が息づく「白神の森遊山道」

 鰺ヶ沢町でもう一か所どうしても紹介しておきたい場所あります。
白神山地の麓に位置する「白神の森遊山道」です。
同町の中心部から車で約30分、世界自然遺産には属さないものの白神の特徴的な植生が息づいている森なのです。
 ここはかつて津軽藩の田んぼに水を引くための特別な領地で、明治以降は120余年にわたって存続したわが国最後の官地民木の地(地面は国有、立木は民有の所有形態)でした。
このため長らく植林や伐採が行われずに自然が保たれてきました。
 森は主にブナ樹林に覆われているため植生が豊かです。
春から夏にかけては多種多様な野生植物が次から次へと花を咲かせます。
森の中を通る散策道は、山仕事をする杣道(そまみち)の名残りで、起伏に富んでいて、そのわりには勾配は激しくなく楽しく歩くことができます。
 津軽の春は雪解けとともに到来し、雪解けの山には花の季節がやってきます。
そんな花の光景を身近に体感するには、この森は最適な場所です。
特に5月中旬から6月いっぱいは、いろんな花が楽しめるのでおすすめです。
 それから散策道の道のりに生育する樹木には、それぞれの名前が書かれた名札が設置されています。
ブナはもちろんミズナラ、トチノキ、サワグルミ、エゾユズリハなど、高木、低木問わずに設けられているので、植物観察にもいっそう興味がわきます。
目の当たりにする樹木の名前を知って、樹高や幹の太さ、枝ぶり、木肌、葉っぱの形など、よくよく観察して歩いてみるのも楽しいものです。
 この森の入り口には総合案内休憩所の「くろもり館」(電話0173-79-2009)があります。
ここには森を案内するガイドが常駐していて、当日受付(事前予約不要)でもOK、ガイド同伴での散策は、よりいっそうこの森や白神山地の自然に理解を深めることができます。
 なお、「白神の森遊山道」への入山は有料(一般・高校生500円、小中学生400円)です。
営業期間は4月20日〜10月31日です。


森の散策道は起伏があって楽しい


チゴユリ(5月下旬)


ユキザサ(5月下旬)


ツクバネソウ(5月下旬)


ワサビ(5月下旬)


コウライテンナンショウ(5月下旬)


エンレイソウ(5月下旬)


クルマバソウ(5月下旬)


ホウチャクソウ(5月下旬)


ギンリョウソウ(6月中旬)


樹木には種名を表わす名札が設けられている


くろもり館


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