[青森県内観光]
 
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遊歩写真旅!あおもり岬めぐり

津軽西海岸─その13

〇景観に優れ植生も豊かな行合崎

 ここ行合崎の地名もどちらかというと読みづらいと言えるでしょう。
「ゆきあいざき」と読みます。
地名の由来は二つあって、一つは藩政期から明治の中頃まで関西地方から特産の食用品・雑貨等を北海道松前・江差方面に運ぶ船と、北海道から特産物やニシン粕・昆布などを満載してゆく船が行き交うので「行逢い崎」と呼ぶようになったという説。
もう一つは、秋田方面から吹く南西風(能代ダシ)と北海道から吹く南東風(松前ヤマセ)が吹き合う所から「行合崎」と呼ぶようになったという説です。
どちらにしても“行合”とはよくつけもので、ロマンチックな名称です。
ここはものすごく魅力にあふれていて、個人的には深浦町でもっとも足を運んでいる場所です。
地形的には日本海に800mほど突き出た岬で、海抜は約20m。
段丘面には自然の草原が広がっていますが、このような海岸自然草原は、人為的な環境変化によって全国的に少なくなっていて、青森県内では、太平洋側の種差海岸とともに数少ない残存地として貴重な存在です。
それゆえに植生が豊かなこともこの岬の特徴です。
確認されている植物は271種にも及び、春から秋にかけて様々な野生植物が花を咲かせます。
特に6月下旬から7月にかけてのニッコウキスゲの群れ咲く様子は素晴らしく、切り立った崖一面が黄色い花で埋め尽くされます。
次回は豊かな植生をもう少し詳しく紹介します。


行合崎の景観


断崖に群れ咲くニッコウキスゲ


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