[青森県内観光]
 
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遊歩写真旅!あおもり岬めぐり

津軽西海岸─その21

〇森山海岸・賽の河原

 深浦町には自然景観に勝れた場所が数多くありますが、森山海岸もその一つです。
国道101号線を南下し、JR五能線「十二湖」駅の手前200m辺りを海岸側へと入ります。
森山海岸は磯浜の海岸で、巨岩・怪岩が織りなす造形美が秀逸で、中でも象岩(ぞういわ)は、まさに象の鼻のような洞窟が2つあって、岩肌も象の皮膚のようでもあり言い得て妙です。
「ガンガラ穴」という海蝕洞もあるそうですが、筆者は見たことがありません。
夏場には周辺の民宿から小舟が出て見学できるそうですから、興味のある方は試してみてください。
晴れた日は、白神山地の山並みを望見できるのも、この海岸の魅力です。
磯浜越しに緩やかな山容が連なり、特に春先の雪をいただいた姿は見応えがあります。
ここは日本海に突き出た岬で、丘陵の頂へと誘う遊歩道がついています。
入口には「賽の河原徒歩8分」という案内板がありますが、岬の頂上部がまさにその「賽の河原」なのです。
賽の河原とは、子どもが死んでから行くといわれている冥途(めいど)の河原。
子どもの亡者(もうじゃ)はここで恋しい父母のために小石を積んで塔を作ろうとしますが、何度作っても鬼が来てすぐにこれをくずしてしまう。
そこへ地蔵菩薩が現われて子どもを救うといわれているのが、賽の河原信仰です。
ここ森山海岸の賽の河原は、下北半島の恐山や五所川原市金木町川倉のそれと並んで慈覚大師によって開かれたものとされています。
海岸から遊歩道を上って頂上部に着くと、そこにはちょっと足を踏み入れがたい異空間が広がっています。
白い石の石積みがあちこちにあり、朽ちかけた小さな祠に紫色の布を着たお地蔵様が立っているなど、信仰の地として今も土地の人たちによって伝承されていることがうかがわれます。
一方でここは、抜群の景観を誇っていて、視界は360度に開け、南に白神山地、北には日本海の大海原を思う存分楽しむことができます。
さらに一帯は植生も豊かで、多彩な野生植物の花々も見ることができます。
賽の河原の雰囲気と見事な海岸美─、筆者としては何度足を運んでも新たな感動を覚える景勝地です。


森山海岸から望む白神山地の山並み


象岩とは言い得て妙


賽の河原へと誘う案内板


丘陵頂上部の賽の河原の風景


賽の河原から望む北側の風景


賽の河原で見つけたセンニンソウの群落(8月下旬)


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