[青森県内観光]
 
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遊歩写真旅!あおもり岬めぐり

津軽西海岸─その23

〇十二湖に生育する貴重で多彩な木本・草本植物

白神山地の一角にあって、津軽国定公園の十二湖は、生育するブナ樹など広葉樹を主体とする天然林が景観的にも学術的にも貴重だとされています。
このため5月初旬から7月ごろまでをピークにいろんな野生植物の花を観賞できます。
筆者がこの十二湖の森で特徴的だと思うのは、フジの花が多いことです。
5月下旬にもなると満開の時期となり、まずは国道101号の入り口で出迎えるように咲き誇ります。
そこに建つ「津軽十二湖自然休養林」と書かれた標柱の後背で紫色の房を何本も垂らしています。
そこから濁川(にごりがわ)沿いに車道はついており、車窓からは点々と咲くフジの花を楽しむことができるのです。
花の季節が終わったあとは、待望の紅葉の秋がやってきます。
広葉樹の森が赤や黄、茶色に彩られ、その様子が大小の湖沼の水面に映し出される光景は秀逸です。
ブナの森の美しさも格別です。特に青池から湧き壺の池に続く散策道の途中に広がるブナ樹林の紅葉は、見るものを圧倒します。
樹木の色づきはもちろん、道を覆い尽くした落葉と踏みしめて歩く際のふかふかとした質感はなかなか味わえないでしょう。
十二湖と言えば、青池に代表される湖沼の景観が注目されがちですが、植物観察にはそれにも勝る醍醐味があります。


キクザキイチゲ(5月初旬)


エンレイソウ(5月初旬)


キブシ(5月中旬)


チゴユリ(5月中旬)


ヒメアオキ(5月中旬)


モミジイチゴ(5月中旬)


ヤマツツジ(5月中旬)


ワサビ(5月中旬)


ガマズミ(5月下旬)


キランソウ(5月下旬)


コウライテンナンショウ(5月下旬)


サワウツギ(5月下旬)


ツクバネウツギ(5月下旬)


国道の入り口付近の標柱の後背に咲くフジの花(5月下旬)


ヤグルマソウ(5月下旬)


ヒトリシズカ(6月下旬)


落口の池の紅葉


ブナ樹の紅葉


ブナの落葉で覆い尽くされた散策道


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