[青森県内観光]
 
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遊歩写真旅!あおもり岬めぐり

下北半島─その3

〇海原・菜の花・風車が迎える本州最北鉄路

 下北半島を語るときに本州最北の鉄道路線・JR大湊線を忘れてはならないでしょう。
青森県内ではJR五能線と並んで海岸線を走る景観に勝れた鉄道路線です。
海を行く路線と言えば、このほかに県内ではJR津軽線とJR八戸線もあり、三方を海に囲まれた本県ならではの路線数です。
その大湊線は、大正10年(1921)9月に開業しました。
営業区間は58.4㎞、駅は野辺地駅からむつ市の大湊駅までに計11駅あります。
このうち下北駅は本州最北端の駅で、その次の終着・大湊駅は、下北駅よりわずか南に位置するため、「てっぺんの終着駅」と呼ばれています。
また、野辺地町の有戸(ありと)駅と次の吹越(ふっこし)駅間は13.4㎞あって、これはJR東日本盛岡支社管内では最長の駅間距離となっています。
大湊線の最大の見せ場は、有戸駅から有畑駅までの海岸を間近に走る景観です。
陸奥湾の海原を眺めつつ、横浜町に入れば5月中旬ごろには鮮やかな黄色い絨毯のような菜の花畑を見ることができます。
このあたりでは風力発電の大型風車が林立する光景も見応えがあります。
むつ市に近づくにつれて海原の向こうに浮かんでくるのは釜臥山の山並みです。
大湊駅あたりでは、この釜臥山が真正面に迫ってきて、やがて終点を迎えることになります。
下北半島の陸奥湾側をひた走る本州最北鉄路の所要時間がおよそ1時間。
風光明媚なだけに旅としては、あっという間で、菜の花が咲く今ごろが最もおすすめです。


大湊線の車両


風力発電の大型風車が林立する風景


海原の向こうに浮かぶ釜臥


本州最北駅の「下北駅」


終着が近づくと釜臥山が真正面に


終着の大湊駅の駅舎に掲げられた「てっぺんの駅」の看板


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