[青森県内観光]
 
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遊歩写真旅!あおもり岬めぐり

下北半島─その5

○むつ市のシンボル釜臥山のこと

 下北半島の岬めぐりの旅は、いよいよ半島の拠点都市・むつ市へ到着です。
青森市からは車でおよそ100km、所要時間は約2時間です。
人口5万7千人余りの街で、市街地はよく整備されていて清潔感が漂い、垢抜けたムードもあって筆者的にはたいへん好きな街です。
ここのシンボルは、はやり釜臥山です。
下北半島の最高峰で標高は878m、街を散策してみるとどこからでも仰ぎ見ることができ、視界の中心を占めています。
特に、街の中心部を流れる田名部川との取り合わせは美しく、晴れた日は逆さ富士ならぬ逆さの釜臥山が映りこみ、両岸の緑もこの光景をひきたてて見応えがあります。
この釜臥山の頂上付近、標高785m地点には展望台があり、まさに360度のパノラマ景観を楽しむことができます。
まずは目に飛び込んでくるのが市内中心部の街並みと陸奥湾の大海原、振り返って西に目を転じると尻屋崎と岬に建つ白亜の灯台を望むことができます。
晴れた日には、津軽海峡を挟んで北海道の山並みも眺望できる雄大な景観が広がります。
夜景も美しく、日本夜景100選に選ばれた「光のアゲハチョウ」が浮かび上がります。
展望台は、冬期間は閉鎖されていて、開放されるのは6月上旬から11月上旬ごろです。
この釜臥山で気になるのは、下から眺めてもはっきりとわかる頂上に建つ建物です。
これは航空自衛隊のレーダーサイトで、展望台にいってみると、その建物の巨大さがわかります。
ちなみに標高が900m足らずの釜臥山が下北半島の最高峰ということを最初に知った時、筆者はとても意外に感じました。
本州最北端のこの懸崖の半島に、少なくとも1千メートルを超える山が聳えていていいようなイメージを持っていたのですが、そうではなく、この半島は思いのほか平坦なのです。
この地をドライブしているとそのことがよくわかります。
ガソリン燃費がすこぶるよく、地形が平坦であることを裏づけてくれます。


街なかのどこからでも釜臥山を仰ぎ見ることができる


田名部川の川面に映りこんだ“逆さ釜臥山”


夜のアゲハチョウと漁火


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