[青森県内観光]
 
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遊歩写真旅!あおもり岬めぐり

下北半島─その9

○長い桜並木に“海峡サーモン”そして築磯の浜

 むつ市街地を離れて大畑地区の国道279号線を遡ってみましょう。
この道路沿い両側には、ソメイヨシノが植栽されています。
「来(か)さまい大畑桜ロード」と呼ばれ、その数1400本ほど、距離にして約8㎞にも及びます。
春の花見時には、ところどころが桜のトンネルになって見応えがあるほか、これからの紅葉時には葉が赤く色づいてドライバーの目を楽しませてくれます。
 その大畑地区の産物で今最も注目されているものと言えば、「海峡サーモン」でしょう。
本来淡水に生息するドナルソンニジマスを、津軽海峡で育てることに成功しました。
淡水の養魚場で育ててから、大畑沖合2㎞に設置された生簀(いけす)に移され、体長60~70㎝まで成長すると出荷されます。
「生で食べておいしいサーモン」を目指して商品化されただけに、やはり刺身は最高で、スモークサーモンにしても美味です。
商品は「北彩漁業生産組合」で販売しており、詳細が同組合のホームページで。
毎年6月には「大畑海峡サーモン祭り」も開催され、即売会も行われます。
「海峡サーモン」は2019年期、その生産量が1989年の養殖開始以来初めて100トンを突破しました。
ちなみサーモン養殖は深浦町と今別町でも試みられており、青森県ならではの今後の有望な海産資源として大いに期待が寄せられています。
 むつ市大畑地区でもう1か所紹介しておきたい場所があります。
風間浦村との境界近くにある赤川台です。津軽海峡に面した展望所で海抜は17.7m、この下に木野部海岸が広がっています。
ここは自然の磯に加えて地元の人たちが山や川から自然石を運んで築磯を行い、アワビなどの貝やフノリなどの海藻の漁場として、大切に守られてきた海岸なのだそうです。
筆者としても、地元の人が石を運んで築磯をしたというのはあまり聞いたことがありません。
そばには奇岩怪石の岩石海岸・ちぢり浜もあり、景観的にも優れた場所です。


「来(か)さまい大畑桜ロード」の桜満開の頃(5月初旬)


「来(か)さまい大畑桜ロード」の秋の景観(10月下旬)


「海峡サーモン祭り」の様子





赤川台から木野部海岸方向を望む


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