[青森県内観光]
 
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遊歩写真旅!あおもり岬めぐり

下北半島─その13

○風間浦村・下風呂温泉郷

 改めて申し上げるまでもないのでしょうが、「かざまうらむら」と読む風間浦村の名前の由来を読者の皆さんはご存知でしょうか?
風間浦村は下北半島の西北端に位置し、津軽海峡に面した自治体で、明治22年(1889年)に3村が合併してできました。
3村とは、当時の下風呂(しもふろ)村、易国間(いこくま)村、蛇浦(へびうら)村で、村名は各大字の1字をとったものです。
筆者は、この村に行くたびに、この村名に感心させられます。
3村のバランスをとって1文字ずつをチョイスし、語調が良いこの3つの文字をよく組み合わせたものだと思うのです。
さて、風間浦村と言えば、やっぱり下風呂温泉郷です。
ここは本州最北端の温泉郷です。
津軽海峡に面した海辺に広がるいで湯の里で、国道279号を行くと、縦長の巨大な看板が出迎えてくれます。
その歴史は古く、室町時代に遡ります。
刀傷や槍傷にすぐれた効き目がある湯治場としてよく知られていて、その名は、アイヌ語のシュマ(岩)とフラ(臭い)に由来すると言われています。
温泉の最大の特徴は、3つの源泉があることです。
その3つは、それぞれ「大湯」「新湯」「浜湯」と呼ばれていて、「大湯」と「新湯」は海岸から約100m山手高台の右手に大湯、左手に新湯の共同浴場もあります。
大湯は白濁、新湯は透明に近いお湯で、それぞれ趣が異なります。
読者のみなさんには、出向いた際には、ぜひ2つともお試しすることをおすすめします。筆者的には大湯派ですが……。
「浜湯」は海辺に湧いているお湯で、こちらも白濁系です。
下風呂温泉郷の魅力は、温泉だけではありません。
次回はその見どころをじっくり紹介します。


温泉街の入り口に立つ「下風呂温泉郷」と書かれた立て看板


新湯の共同浴場


大湯の共同浴場




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