[青森県内観光]
 
前へ          次へ
遊歩写真旅!あおもり岬めぐり

下北半島─その20

○下北半島点描

下北半島の岬めぐりも最後になりました。
まだ紹介しきれていない筆者おすすめの場所を何か所かご案内します。
 北から南に下っていきます。まずは海岸ではなのですが、東通村の「東通原子力発電所PR施設 トントウビレッジ」の『エデュトーブ』と呼ばれる屋外の自然学習スペースです。
ここに生育するミズバショウの群落が見事で、落葉樹が生い茂る湿地全体にミズバショウの植生が見られ、4月初旬からの開花期には一斉に花を咲かせます。
ほかにも生育する樹木に、それぞれの名前が書かれた名札が設置されているなど、身近に自然観察を楽しめるように工夫されていて家族連れにおすすめです。
 ここから国道338号を少し南下すると、老部川(おいっぺがわ)の河口が見えてきます。
この川には春はサクラマス、秋はサケが産卵のために遡上します。
川が太平洋へ注ぐ景色がよく、筆者としては好きな場所です。
 さらに南下して東通村と六ケ所村の境に位置する物見崎(ものみざき)には白糠(しらぬか)灯台(別名:物見崎灯台)が建っています。
高さ約14mの灯台で、昭和6年(1931)に設置点灯されました。
現在の灯台は昭和62年(1987)11月10日に完成した3代目の灯台。
ここから眺める岩石海岸の景観はよく、付近の海岸はサーファーに人気があります。
 最後は、三沢市の淋代(さびしろ)海岸です。
ここは昭和6年(1931)、世界で初めて「ミス・ビードル号」によって成し遂げられた太平洋無着陸横断飛行の出発地。
その海岸の一画には今、当時の飛行機が復元され、「ミス・ビードル号記念広場」として整備されています。
復元機のすぐそばには高さ22.48mの太平洋展望台も建ち、そこから眺める大海原から打ち寄せる波の景観は雄大です。
 海浜では数種の植物を観察できます。
中でも大規模なハマナシの群落は見応えがあります。
このほかコウボウムギ、ハマエンドウ、ハマニガナ、シロヨモギ、ハマヒルガオ、ミヤコグサ、コウボウシバといった海浜植物が季節を追って現れます。 
 次回からは八戸市の種差海岸を訪ねます。


「トントウビレッジ」敷地内の湿地に咲くミズバショウ


老部川河口の景色


物見崎灯台


「太平洋無着陸横断飛行記念之地」の標柱


復元されたミス・ビードル号と展望台


淋代海岸のハマナシの群落


前へ          次へ


遊歩写真旅!あおもり岬めぐりTOP

トップページへ