[青森県内観光]

◆「あおもり写真スケッチ」   A-Getスタッフ

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■その14   寒立馬に会いに行こう

 皆さん、寒立馬と言えばおそらく風雪が強く寒く厳しい環境の下にてじっと耐え忍ぶ姿を連想する事でしょう。確かに真冬はそのような環境にて放牧されておりますが、何時もそのような状態ではありません。
真冬は、夏と違い野放し状態での放牧ではなく同じ尻屋でも『アタカ』という土地でちゃんとした環境にて管理されて放牧されています。私も初めて真冬に行った時は大変な環境のイメージを持ったままでしたが、状況が思ったより良かったのでホッとして撮影した記憶があります。そんな寒立馬ですが厳しい冬を乗り越えると4月末から5月にかけて出産ラッシュが始まり毎年、6頭前後の仔馬が生まれて(なぜか雌がほとんどで雄は毎年一頭くらいなので貴重です)愛くるしい姿を見せてくれます。ただ、中には残念な事に生まれても亡くなる仔馬もいるとの事です。
これから尻屋崎は、花が咲く季節がやってきて短い夏が通り過ぎていきます。多くの観光客が立寄り、老若男女問わずに馬達と戯れています。昨年は、東京にある出版社のカメラマンや記者ともお会いし同行しました。
ここであまり見る事の出来ない写真も紹介しましょう。夏は暑いので馬達は15時過ぎになると一斉に離れたところから同じ場所に集まり出して水場に向かい喉を潤します。そしてその水場で水浴びを始める馬もいるのです。その時、あー、人間と同じだなと改めて思いました。
また、尻屋に放牧されている馬のほとんどは雌なので雄とは違い、基本的には気も優しく観光客が触っても安心です。ただ気をつけなければならないのは、何かの拍子に蹴られる心配もありますので馬の後ろ、お尻の辺りに立ちつくさない事だそうです。一撃をくらうと骨折することもあり危険です。
でも、馬の目はとても優しい目をしています。よく見てください、この顔のアップ(目)の写真の中には私が写っているのです。この時は、馬の顔や背中を撫でてやり、まるで飼い慣れた犬が甘えるように近づき寄り添って来た事を思い出します。
馬好きの方はもちろんですが、興味がある方は是非、彼女達に会いに一度尻屋を訪れてみませんか。季節的には9月末頃迄であれば寒くもなくちょうどいいと思います。

























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