[青森県内観光]

「恵雲と辻風の珍探訪」

 

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その11

■二十八番 広船観音堂@(ひろふねかんのんどう/平川市・旧平賀町)<1日目>  

○リンゴの丘にほとばしる観音清水

 黒石・法眼寺から県道13号を南下していく。
平川市・旧平賀町には二十八番広船、二十七番沖館、三十番大光寺の3カ所の札所があって、いずれも創建が平安時代、坂上田村麻呂によるとなっている。
ねぶたもそうだけど田村麻呂伝説、青森県内に多いなあ。
かなり古くからあることは分かるけど……。
まずは広船観音堂に向かった。
水田には水が張っていてちょうど田植えの季節。
カーナビに従って南田温泉で左折し、県道208号から民家の中へ入っていった。
高速道路の上をまたぐと丘陵地に入り、林檎(りんご)畑に囲まれた。
摘花(てきか)した後のようで、「この前のアップルロードよりも白い花が少ないんじゃない」
「『りんごの里 広船』って書いてあるよ」なんて話しながら、広船の集落を縫っていく。
農林水産大臣賞受賞歴がずらりと掲載された看板もあり、県内でも良質のりんごの産地だそうだ。
広船十文字に「かんのん様」の看板を見つけ左折。
坂道を登ると赤い鳥居と石段、「廣船神社」の石柱が見えた。新緑の参道に鳥居と灯籠(とうろう)の赤が映える。さらに道なりに進むと、神社の右手奥に駐車スペースがあった。
車を降りると目の前に池がある。苔(こけ)むした小さな滝からちょろちょろと微量の水が流れ込み、池中央の小さい祠(ほこら)には竜神が祀(まつ)られている。
池には背中に黒い斑点のある魚が泳いでいた。
「岩魚(いわな)? 鱒(ます)なのかな〜?」
と言う辻風さんの視線の先には「神様と皆様の魚です。マスマス大きく育てましょう」の看板が。
ん? ダジャレ? 
「魚だけにギョギョッ!」なんてオヤジギャグを言っている場合じゃない。
手水舎(ちょうずや)が駐車場の横にあり、「青森県認定 私たちの名水 観音清水」と案内がある。
龍の口からほとばしる水を汲んで手を清めた。


                                          (恵雲)

広船観音堂(広船神社)
本尊 千手観世音菩薩
御詠歌:世の人をもらさで乗せる廣船の弥陀の浄土へ教え行くなり
〒036-0131 平川市広船広沢89

















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