[青森県内観光] | |
「恵雲と辻風の珍探訪」 |
|
その55 | |
|
■二番 清水観音C〜多賀神社(きよみずかんのん〜たがじんじゃ/弘前市) <11日目> |
|
|
|
○杉木立に立ち現れた荘厳な清水の舞台 県道28号線を弘前方面へ戻ると、「清水観世音(きよみずかんぜおん)」の大きな看板。左折すると間もなく多賀神社はあった。 間口は狭いが、階段がずっと上まで伸びていて、奥行きがありそうだ。 入り口に湧水があったが、水源が随分上の方らしく、階段に沿うようにして上から水が流れ落ちてきている。 杉木立に囲まれて薄暗くひんやりとした境内には、水の流れる音と時おり聞こえるウグイスの声。途中で出合った神馬や狛犬に「ヤッホー」と挨拶しながら、左に右にと折れて、300mも上っただろうか、緑の中に朱塗りの荘厳な本殿が現れた。 得も言われぬド迫力。斜面に建てられているので高床式で、京都の清水寺を模した舞台づくりとなっている。 本殿の背後はなだれ込みそうなくらいに岩窟が迫ってきていて、水があちこちからほとばしっている。 水源には神棚がしつらえてあり、竜神が祀ってあった。 ちなみにこの水は昭和63年に県指定の「私たちの名水」に選ばれている。 拝殿の机の上には1冊の大学ノートがあった。 参拝者が記帳するようになっていて、訪ねた時の印象や、願い事などが書かれてある。 そういえば、ここは津軽一円で信仰されている一代様(自分の生まれた干支の信仰)の子年にあたる。 小さな穴から拝殿の中をのぞくと、ネズミの張子のような、ねぶたのようなものがあって、片目だけ見えていたので、目が合ったような気がした。 境内にある馬の石像には新鮮なニンジンやお賽銭が供えられていたので、なかなか人気の高い場所だなと感じた。 二番の札所に番外のことも聞こうと伺ったが、残念ながら留守のようだった。 玄関は開いていたので、セルフサービスで朱印を押して納経料を払って札を貰った。 その後、番外の札所について調べたところ、千手観音の移転先である弘前の陽光院が浮上したので、そこへ寄ることにした。(辻風) 清水観世音(多賀神社) 本尊 千手観世音菩薩 御詠歌:わが庵ははるばるこゝに清水の 流れに浮かぶ法の月影 〒036-1441 弘前市桜庭清水流104
|
|
前へ 次へ | |
歩っきゃ!“津軽三十三観音”TOP |