[青森県内観光]

 

津軽の一代様めぐり1

プロローグ 

A-Get通信の新連載スタートです。

 読者の皆さんは「津軽の一代様」をご存知でしょうか。なんのことか? 
簡単に言えば、自分の守り本尊こと、詳しくは十二支(じゅうにし)と仏教の八大尊(はちだいそん)を組み合わせたもので、自分の生まれ年の干支(えと)と対応した守り本尊を信仰するものです。
 全国的には「一代守本尊信仰(いちだいまもりほんぞんしんこう)」などと呼ばれていますが、青森県内では弘前市を中心とした周辺地域で古くから親しまれてきました。
それでは具体的に干支に八大尊を照らし合わせ、それをまつる神社仏閣を見ていきましょう。

 順番に「子年(ねどし)」の守本尊は「千手観音菩薩(せんじゅかんのんぼさつ)」で、まつられているのは弘前市の「多賀(たが)神社」です。

「牛(うし)・寅(とら)年」は「虚空像菩薩(こくうぞうぼさつ)」で「求聞寺(ぐもんじ)」(弘前市・旧岩木町)。

「卯(う)年」は「文殊菩薩(もんじゅぼさつ)」で「最勝院(さいしょういん)」(弘前市)と「天満宮(てんまんぐう)」(弘前市)。

「辰(たつ)・巳(み)年」は「普賢菩薩(ふげんぼさつ)」で「橋雲寺(きょううんじ)」(弘前市・旧岩木町)。

「午(うま)年」は「勢至菩薩(せいしぼさつ)」で「白山姫神社(しらやまひめじんじゃ)」(黒石市)。

「未(ひつじ)・申(さる)年」は「大日如来(だいにちにょらい)」で「大円寺(だいえんじ)」(大鰐町)。

「酉(とり)年」は「不動明王(ふどうみょうおう)」で「国上寺(こくじょうじ)」(平川市・旧碇ヶ関村)。

そして最後の「戌(いぬ)・亥(い)年」は「八幡台菩薩(はちまんだいぼさつ)」で「弘前八幡宮(ひろさきはちまんぐう)」(弘前市)となっています。

この“一代様”は、今でも津軽地方で親しまれており、特に男性は42歳、女性は33歳の大厄(たいやく)には、この一代様にお参りして厄払いをしてもらうという風習があり、多くの人が大厄に“一代様”参りをしています。

それでは次回から、そのひとつひとつをめぐる旅に出ます。

守り本尊のご利益も交えてお伝えしますので、お楽しみに!!





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