[青森県内観光]

 

前へ
          次へ

津軽の一代様めぐり15

■卯年の一代様「茂森の天満宮」(弘前市)「兼平の天満宮」 守り本尊「文殊菩薩(もんじゅぼさつ)」

○その3 愛嬌たっぷりの狛犬がお出迎え

特筆すべきは、兼平の天満宮の雰囲気である。
一段一段歩を進めていくと、なぜかとても神聖な気持ちになってくる。
石段の両脇にはすっくと伸びた杉の木が並ぶ。
年輪を重ねた樹林は、日の光をほどよくさえぎってくれ、森林浴でもしているかのような心地よさがある。
石段を登りきる手前にうさぎの石像を発見。さらに馬の石像も。
頂上まで登りきると、ここでも狛犬が出迎えてくれた。
しかし、この狛犬は愛嬌たっぷりで、顔が全く怖くない。
丸い頭をしていて狛犬というより猿のようにすら見える。
しかし、一対であるし、口は「阿(あ)」と「吽(うん)」になっている様子。
長い年月風雨にさらされたためにこうなったのか、あるいは初めからこういった意匠なのかは定かではないが、とてもかわいらしい。
卯年の一代様の本家という「兼平(かねひら)の天満宮」は、岩木山の麓にあってなかなか見応えのある印象深いところであった。
(「兼平の天満宮」の項おわり)












前へ          次へ
津軽の一代様めぐりTOP

トップページへ