[青森県内観光]

 

津軽の一代様めぐり30

■戌・亥(いぬ・い)の一代様「弘前八幡宮」(弘前市) 守り本尊「八幡大菩薩(はちまんだいぼさつ)」

〇その3 境内には奉納武道大会の歴代優勝者の名が

 昭和11年に国指定重要文化財に指定された唐門には、寛文4年の年号が刻まれた狛犬が奉納されている。
これは、同じく指定文化財である多賀神社の狛犬と、刻まれている年号、石質、大きさ、形状ともに酷似しているため、同一工房の手によるものと考えられている。 
石材は地元のものではなく、福井市足羽山(あすわやま)付近で採取される火山礫凝灰岩の笏谷石(しゃくだにいし)が使われていることから、北前船で運ばれたのだろうと推測されている。
当時の文化圏を考察するうえで、貴重なものであるようだ。
像高約60p、像長55p程度のものである。
初詣には、境内に入りきらないほど多くの参拝客が訪れる。
お守りを買い求める人も多く、学問の神、安産育児の神として古くから信仰を集めている所以であろう。
古くから八幡神は武運の神としても崇敬されていることから、ここ弘前八幡宮では毎年、奉納武道大会が開催されてきた。
剣道と弓道の試合が行われ、歴代優勝は境内に設置された掲示板に名前が記されている。

(弘前八幡宮の項終わり。「津軽の一代様めぐり」の連載も終了です。次回からは新連載「遊歩写真旅!あおもり岬めぐり」がスタートします)











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