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葉月 祐 11


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[ 詩 ] 2017/7/3



『雨に打たれて』


街を歩けば
梅雨独特の気配が
あたりを包み込んでいる


雨が着地する音
漂う空気や その匂い
すべてが季節特有のもの


通り掛かった家の庭に
少し前から咲いている
雨に濡れたあじさいは
色味を更に際立たせた


わたしもまた
雨を全身に受けながら
青々と眩しい花の家族を
この目に焼き付けた


傘を持たずに外出し
濡れてしまった事を
嘆く気持ちさえ忘れて


たとえ青空が無くても
雨の街は
こんなにも 色鮮やかだ



                                          

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