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葉月 祐 12 |
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[ 詩 ] 2017/7/17 『滲み 沈んで 夜、』 今日も昼と夜が滲みあい 一瞬限りの光景が 目の前に訪れる 足音も無く 空の色を 時のはざまを 区切っているものは 電線ではなくて その正体が分からないまま 舞台でも生み出せない 天然のホリゾントを 無心で 切り撮った 外灯がともると あたりに漂う夜の匂いが いっそう濃くなり 規則的に並ぶ光を残して わたしは昼と共に 静かに 夜へと沈んだ |
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