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その 5 



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[詩]



情けない

自分の気持ちを

ここでしか

伝えることが

できないなんて


現状
(千葉県富津市)




[詩]



愛してる。

ただそれだけ

あなたがいるから
生を感じる

ふわふわ ふわふわ
ふわふわ ふわふわ

ゆっくり時間を眺めてたい

だから気持ちと行動が一致する

それが俺の愛

形も色も音も
匂いも感触も

そのどれでも説明できない

なんで?

誰にもわからない
何年たってもわからない

答えはないけど
愛はある

形も色も音も
匂いも感触も
ないけれど

愛はそこにある

だから抱き締める

そのまま眠りについて
愛を抱き締めて眠りについて

明日の愛を夢見て

ゆっくりゆっくり抱き締める


hr
(三沢市)




「青春」



舌先に蘇る

炭酸水の味

見つからないボールを

いつまでも叢の中で
探す

雲ばかりが

目にしみた新しい季節

ふと

見慣れた筈の誰かを

直視できなくなった

その日から私は長い恋日記を綴り始めた


毬藻
(神奈川県逗子市)




「空へ」



また白い季節が巡る
今では遠い記憶の中
あなたと過ごした輝く時間を思い出す

見上げると無数の光
体が震えるほど寒い夜
光が揺れている
星たちも震えている

月明かりは毛布のよう
優しくわたしを包み込んでくれた

あなたに会いたい夜は
あくびのふりして空を見上げる
あなたの最期の吐息を吸って
空へ
話し掛ける



「お元気ですか?」

今でも同じ空
あなたと
繋がっていられるなら
それでいい



nero
(十和田市)




                                          
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