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その 2 



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[短歌]




春の先

交わす会釈は

夕の陽に

揺れて躑躅(つつじ)も

明日は非(あら)ずか


楠美渉
(弘前市)








今君に

この言葉だけ

伝えたい

何があろうと

ただ愛してる


待ち人へ
(千葉県富津市)








進むたび

技術のなさに

ただへこむ

でもできるはず

また進むだけ


仕事
(千葉県富津市)








薄墨の

春雨が町を

染めゆかば

色鮮やかなる

窓際の花


小さなうたびと
(東大阪市)






如月を

迎えて想う

春便り

卒業近し

熱き思い出


笑う鉄拳
(弘前市)








女とは

星の数だけ

いるけれど

星と同じで

手が届かない




助手席で

ぐっすり眠る

君の顔

どうしていいか

僕は解らず




夢見士(青森市)




                                          
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