[青森県内観光]
 
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あおもり海道の佳景−24

■むつ市・愛宕山(むつ市脇野沢)

〇花越しに浮かぶ鯛島

むつ市脇野沢は、鉞形(まさかりがた)をした下北半島の刃の部分の南端に位置します。北限の日本猿の生息地であり、冬は真鱈(まだら)漁でも有名です。
その中心部、脇野沢漁港西側にある小高い丘が愛宕山(あたごやま)です。愛宕神社が鎮座し、公園として整備されています。
藩政時代、ここは日和山(ひよりやま)、つまり異国船渡来を監視した場所で、遠見番所(とおみばんしょ)が置かれていたそうです。
この沖合約1qに浮かぶのが、鯛島(たいじま)です。
無人島で、名の由来は、まさに呼び名通りで、頭部は弁天島、尾の部分は立岩と呼ばれています。
タイよりクジラのほうに似ていて、弁天島の灯台が潮を吹いているみたいという見方もあるそうですが、言われてみれば、なるほどそのようにも見えます。
いずれにしてもその自然の造形は面白く、カメラでもスマホでも、思わず写真を撮りたくなる被写体ではあります。
愛宕山は桜とツツジの花の名所としても知られています。
掲載した写真は5月中旬、ヤマツツジが満開の頃です。
山の斜面をヤマツツジの赤い花が覆い、その花越しに鯛島を眺めることができ、デザイン的にも絵になる景観です。
この時期より20日ほどさかのぼれば、花は桜に変わりますが、筆者はまだその光景を見たことがなく、来年あたりはぜひ拝見したいものだと、今から楽しみにしています。
ちなみに、愛宕山の麓を脇野沢川が流れていますが、この河口が「鮭の見える公園」として整備されています。
きっと初冬には、鮭の遡上の様子が見られるのでしょう。


ヤマツツジの花越しに見える鯛島


の斜面を覆うヤマツツジの赤い花


脇野沢河口は「鮭の見える公園」として整備されている


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