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■津軽半島─その2
〇花見時のトゲクリガニとシロウオ 花見時の津軽半島の旬の味覚と言えば、トゲクリガニとシロウオです。 陸奥湾に生息するトゲクリガニは、津軽半島では外ヶ浜町で水揚げされます。 ちなみに野辺地町、横浜町、むつ市川内でも篭・刺し網漁が行われます。 このトゲクリガニは、クリガニ科に属し、甲羅の縁にトゲがあることからこう呼ばれています。 毛ガニもクリガニの仲間で、トゲクリガニはそれよりも小ぶりとはいえ、味は毛ガニによく似ていて、身は旨味に優れ、カニ味噌も濃厚で毛ガニのそれにもひけをとりません。 花見の時季に旬を迎えるため地元では「桜ガニ」とか「花見ガニ」と呼ばれ、青森市をはじめとする津軽半島の上磯地域では観桜の宴席には欠かせない食材です。 作家の太宰治もこのトゲクリガニが大好物で、小説『津軽』の中の「観瀾山(かんらんざん)」(外ヶ浜町蟹田)での花見の宴の一場面などにメイン料理として登場させています。 津軽半島の蓬田村や外ヶ浜町蟹田地区では、4月から5月にかけての漁期には、産直施設や国道208号の販売所で生や茹でたトゲクリガニが販売されています。 シロウオもこの時期の旬の味覚です。 有名なのは蟹田川のシロウオ漁で、河口には梁(やな)が川の中央部に向かって何箇所か仕掛けられます。 梁はこのほか蓬田川の広瀬川でも見かけられます。 シロウオとシラウオがよく混同されがちですが、シロウオはハゼ科に属し、シラウオはシラウオ科です。 シロウオは河口域で採捕されますが、シラウオは同じ淡水域でも小川原湖などで引き網によって漁獲されます。 今年も外ヶ浜町・蟹田川の河川敷では5月14日(日)まで「蟹としろうお祭り」が開催されます。 食事処も設けられ、そこでは茹でたトゲクリガニはもちろん、シロウオの踊り食いや卵とじなどが振る舞われます。 |
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花見の時季に旬を迎えるトゲクリガニ カニ味噌がびっしりつまった茹でたトゲクリガニ 観瀾山にある太宰治の文学碑 蟹田川シロウオ漁の梁 広瀬川シロウオ漁の梁 シロウオの踊り食い 前へ 次へ 遊歩写真旅!あおもり岬めぐりTOP |