[青森県内観光]
 
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遊歩写真旅!あおもり岬めぐり

津軽半島─その14

〇龍飛崎の野生の花々

 龍飛崎を象徴する花と言えば、アジサイが有名ですが、これは人の手によって植えられた植物です。
そうではない野生植物についてみると、その種数は豊富で山野草ファンにとってなかなか魅力的な場所です。
観光客が大勢訪れる龍飛埼灯台の周りでも花をつける植物を少しだけ見ることはできますが、岬の西側にあたる「龍飛崎シーサイドパーク」周辺で数多く観察できます。
花の季節は雪解け後の5月初旬から8月下旬頃の4か月ほどです。
5月初旬、草地に咲くキジムシロ、ミミナグサ、アズマギクや海岸部に群落をつくるハマエンドウに始まり、その後いろいろな植物が開花します。
その植生の面白さは、山野草はもちろん、ハマハコベ(6月初旬)、ハマボッス(7月初旬)、エゾオグルマ(7月中旬)、ナミキソウ(7月下旬)、ハマウツボ(7月下旬)といった海岸植物も観察できることにあります。
興味深いのは、ここに生育する海岸植物は通常のものに比べて少し小ぶりです。
特にエゾオグルマにその傾向が顕著で、それは強風が吹きつける龍飛崎の厳しい生育環境に適応した結果と思われます。
6月下旬から7月にかけて咲くノハナショウブは、丘陵部の斜面に群落をつくります。
同じころニッコウキスゲもその花の中に混じるので、ノハナショウブの紫色とニッコウキスゲの黄色の華やかな競演は妙趣に富んでいて見る者に感動を与えます。
このほかクサフジ(6月初旬)、ミヤコグサ(6月下旬)、キリンソウ(6月下旬)、エゾフウロ(7月初旬)、ノコギリソウ(7月初旬)、コバギボウシ(7月中旬)、カセンソウ(7月下旬)、カワラナデシコ(7月下旬)、ハマウツボ(7月下旬)、ツリガネニンジン(8月下旬)などが、日を追うごとに次々と花を咲かせ、色とりどりの花色で岬を飾ります。


ハマエンドウ(5月初旬)


キジムシロ(5月初旬)


ミミナグサ(5月初旬)


アズマギク(5月初旬)


クサフジ(6月初旬)


ハマハコベ(6月初旬)


ミヤコグサ(6月下旬)


ニッコウキスゲ(6月下旬)


ノハナショウブ(6月下旬)


ノハナショウブ群落(7月中旬)


キリンソウ(6月下旬)


エゾフウロ(7月初旬)


ノコギリソウ(7月初旬)


ハマボッス(7月初旬)


エゾオグルマ(7月中旬)


コバギボウシ(7月中旬)


ハマベンケイソウ(7月中旬)


カセンソウ(7月下旬)


トウゲブキ(7月下旬)


カワラナデシコ(7月下旬)


ナミキソウ(7月下旬)


ハマウツボ(7月下旬)


ツリガネニンジン(8月下旬)


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