[青森県内観光]
 
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遊歩写真旅!あおもり岬めぐり

津軽西海岸─その2

〇白神山地を抜きにしては語れない津軽西海岸

 津軽西海岸一帯の南部および南東部には、世界自然遺産の白神山地が広がります。
ここに端を発する河川が赤石川であり追良瀬川であり笹内川で、これらの川が山岳部・平野部を経て西海岸へと至り日本海へ流れ込みます。
山の栄養分を運ぶ機能を持ったこれらの川が、海を潤しサザエ、アワビ、ヒラメ、マグロに代表されるこの地域の定評ある豊かな漁場を育んでいます。
赤石川や追良瀬川は、秋には鮭の遡上することでも知られ、北国ならではの漁業資源の生息環境としてもたいへん貴重です。
 景観で言えば深浦町の旧岩崎村の海岸部から望む白神山地の山並みが雄大です。
白神川河口から仰ぎ見るその姿は崇高であり、また晴れた日の森山海岸からの遠望も見事です。
このように津軽西海岸を語るうえで、欠かすことができない白神山地について、ここで少しおさらいしておきます。
白神山地とは、青森県南西部から秋田県北西部にまたがるおよそ13万haにおよぶ山岳地帯の総称で、深山幽谷(しんざんゆうこく)という言葉がそのまま当てはまるような地域です。
 標高800mから1000mほどの山々が連なっていて、主なものでは最高峰の向白神岳(むかいしらかみだけ/1250m)をはじめ白神岳(1235m)、太夫峰(たゆうみね/1164m)、青鹿岳(あおしかだけ/1000.2m)、磨須賀岳(ますがだけ/1011.8m)、二ッ森(ふたつもり/1086.2m)、小岳(1042.3m)などがそびえています。
この白神山地の中で最も自然度が高い部分である1万6971ha(青森県と秋田県にまたがり、面積比は青森県側が広く約3対1の割合)が1993年12月、日本で初めて世界自然遺産に登録されました。
「陸上・淡水域・沿岸・海洋の生態系や動物群の進化、発展において、重要な進行中の生態学的過程又は生物学的過程を代表する顕著な見本」という世界自然遺産の基準を満たし、東アジアを代表する原生的なブナ林が広い面積で存在していることが評価されました。
その白神山地のブナ林の誕生は、今から800年前とされています。
戦後になって日本各地で多くのブナ林が伐採される中で、白神山地は地形が急峻(きゅうしゅん)なために、原始のままの森がほとんど手つかずの状態で残されました。
その面積は日本はもちろん世界でも最大と言われています。
ブナ林の四季の景観は見応えがあります。
雪解けの頃の根回り穴、早春の芽生えや開花、新緑のもえぎ色、夏の深緑、そして秋の黄葉と、まさに青森県の植物景観の象徴と言えるのではないでしょうか。


赤石川河口のサケ捕獲のための簗場(やなば)(10月中旬)


森山海岸から望む雪を抱いた白神の山並み(3月中旬)


白神川河口からのぞむ白神山地(5月上旬)


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