[青森県内観光]
 
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遊歩写真旅!あおもり岬めぐり

下北半島─その1

〇旅のスタートは野辺地町

 下北半島めぐりのスタートは野辺地町からです。
野辺地町は、下北半島のつけ根から北へ細長く伸びる町域です。
地名の由来は、『角川日本地名大辞典』によると、アイヌ語の「ヌップペッ(野を流れる川)」からきているとされています。
その川とは、おそらく野辺地川を指すものと推測されますが、町の西側、野辺地湾にこの川は流れ込みます。
その河口は、野鳥の生息地でもあり、季節によって渡ってくる水鳥を観察することができます。
ハクチョウをはじめコクガン、アオサギ、シロサギ、マガン、ヒドリガモ、キンクロハジロ、ホシハジロなど、四季を通じていろいろな種を見つけることができます。
この河口の東岸には「常夜灯(じょうやとう)公園」が整備されていて、海辺の一画には公園の名にもある常夜灯が建っています。
かつての野辺地湊(みなと)は、盛岡藩の日本海航路への窓口としてにぎわいました。
常夜灯には、夜間入港する船への目印として、旧暦3月10日から10月10日までの間、毎晩火が灯されて、航海の安全を守ったそうです。
公園には、大阪から瀬戸内、日本海岸を経て蝦夷地に至るかつての日本海航路で活躍した「北前船」の復元北前型弁才船「みちのく丸」も屋外展示されています。
この船は平成17年に建造され、搬送実験や各種事業で実際に就航し、26年にみちのく北方漁船博物館財団から野辺地町に無償で譲渡され、30年に現在の場所に陸揚げされました。
全長32m、全幅8.5m、重量約100トン、帆柱までの高さ28m。
すぐそばで見ることができ、目の当たりにするとその大きさに圧倒されます。
8月から10月にかけては、船内見学会も開催されます(日取りは野辺地町役場に確認を)。
公園には、産直施設の「のへじ活き活き常夜灯市場」もあります。
この市場の一番の売りはホタテ、トゲクリガニ、ホヤ、ナマコといった新鮮活魚で、店内の生簀(いけす)で販売されています。


コクガン(2月下旬)


アオサギ(5月中旬)


大型の鳥がマガン、ほかはヒドリガモ


キンクロハジロ(11月中旬)


ホシハジロ(11月中旬)


常夜灯のモニュメント


復元北前型弁才船「みちのく丸」


常夜灯とみちのく丸


のへじ活き活き常夜灯市場


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