■その24 3月の小川原湖
小川原湖は、県南地方に位置し、北は六ヶ所村、西は東北町、東は三沢市に囲まれています。
真夜中の午前1時頃、弘前市を出発し青森市経由でみちのく有料道路を通り、約90kmの距離(約90分)にあります。
2018年2月20日にシジミ漁が行われていた時間帯の早朝8時40分、米軍F16戦闘機による燃料タンク2本の投棄事故が起きました。国内有数の漁獲髙を誇るシジミなどの漁が取りやめになる影響が出て全国的な話題になりましたが、そこは私が撮影に通う場所のすぐ近くで、もし?と思うとゾッとします。
この時期は、雪も少なくなって湖面に張った薄氷がパリパリと音を立て、朝陽に照らされキラキラととても綺麗で、白鳥をはじめ南から北へ帰える水鳥達が羽を休める楽園にもなっています。
その種類は多く、地元の人によると3月末に約2,000羽近くの白鳥が北に向かって一気に次々と飛び立つ光景はダイナミックで力強いものだと語っていました。
早朝、気温はマイナス7℃と低く、高瀬川の河口辺りは気嵐が起き易く幻想的な光景が広がり、とても魅力的で写真を趣味とする人は暫くその場から動けなくなるでしょう。
私は、事故後も通いましたが、桟橋近くでは漁協関係者や消防団が集まり、物々しい雰囲気で侵入禁止となっておりました。
住民の安全はもちろんですが、自然環境を守る意味も含めてあってはならない事故だと強く思いながら小川原湖の魅力に惹かれながらこれからも足を運ぼうと思います。