[青森県内観光]

◆「あおもり写真スケッチ」   A-Getスタッフ


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■その25 新緑のブナの森

 ブナの森の雪融けは、4月初旬から始まり新芽が出てくるのは5月初旬頃となります。新緑の森となる頃は、ブナの幹の根元の雪が幹週に添って残雪が丸い形となり寒さを防ぐための冬芽の鱗片が雪の上に絨毯のように敷き詰められています。これらのブナの風景写真は、よく北八甲田の谷地近くが紹介されていますが、この場所は、ブナの二次林であり、原生林ではありません。残念ながらこの周辺一帯は、明治時代から牛馬の放牧が盛んに行われていたところで大正末期から昭和の初め頃、放牧地にする為に原生林が伐採されてしまったのです。その後、80年余りの間にこれら残された樹々の種より芽生えた樹木や植樹により再びこのようなブナ林(二次林)になったのです。

 またブナの森は、他の森林と比較して保水力が高く「ブナの森に水筒はいらない」と言われるほどで、保水力の秘密はブナの葉と地面にあります。広葉樹で、丸みを帯びた形の葉は、面積が広く雨をたくさん受け止めます。また、少しへこんだ形なので、雨を葉にためることができ、枝を伝って幹の方に水を流します。こうして、根元に集まった雨水は、積み重なった落ち葉がスポンジ状態になり、水がためられます。「一本のブナの木から8トンもの水が沸き出る」とも言われています。異常気象の影響で局地的大雨が降る昨今、ブナの森のような保水力の高い樹々の森があれば、河川の氾濫や洪水が少なくなるのではないでしょうか。
 またこの時期、気をつけなくてはいけないのは野生動物との遭遇です。私は、カモシカや狸など小動物は見たことはありますが、運よく未だに熊には遭ってはいません。山を散策する方は、熊よけの鈴などを鳴らしながら歩いた方が良いと思います。十和田湖の森にある「森の神」と呼ばれているブナの大木の案内板は、熊によって何回か破壊され昨年秋に建直されているとういう例もあり野生動物と人間界との境が近くなっています。

 ブナの実が豊作な年(5年~7年周期)に多くの熊は繁殖が盛んになると言われています。その翌年は子連れ熊に注意し、若い熊が巣立ちしする2年後は、テリトリーを求めて人里近くまで徘徊し、冬眠明けの食べ物を求める熊とタケノコなど山菜を採る人間との接触する機会が多くなり危険ですので十分に気をつけなくてはならないと思います。



ブナの大木

      
森の神             森の神2           森の天井


朝の靄


雪融けの森

      
残雪の形           巨木看板             看板


熊への注意喚起

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