[青森県内観光] | |
「恵雲と辻風の珍探訪」 |
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その15 | |
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■三十番 大光寺慈照閣@(だいこうじじしょうかく/平川市・旧平賀町)<1日目> |
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○五穀豊穣を祈る豪華なしめ縄がお出迎え
さて、次に向かう大光寺へは、沖館から北西へ5キロほど。 水田を抜け、平川市役所、津軽鉄道平賀駅前を通り、踏切を越えるとそろそろ到着。 と思ったがなかなかたどり着かない。 「大光寺城跡」の看板や石碑を通過。 カーナビで示された場所付近にいるはずで、畑の向こうにこんもり杉林が見えるのだが、入り口が見つからない。 うう〜ん、引き返して手前の角を曲がってみたら……あった! 「大光寺慈照閣」の看板と保食(うけもち)神社の鳥居が。 看板横にある四角いプレハブ小屋が御朱印所のようだ。 御朱印所には先客がいた。 「こんにちは」と声を掛けると、「もう少しかかりますが、急ぎますか」という。 男性の手元を見ると白い服の背中に御朱印を押している。 数十着はある。袖なしの法被(はっぴ)の真っ白いもののようだ。 これが笈摺(おいずる)か。 巡礼者が着るものとは聞いたことがあるけれど、本物を見るのは初めてだ。 観光ツアー業者の方のようで、大勢で巡礼に来て各々が押すと時間がかかるので、事前に押しているのだという。 なるほど、納経料のノートに記載がある、まとめて支払っている人たちはこういう団体様だったのね。 私たちは「これからお参りしてから来るので、ごゆっくりどうぞ」といって、道を挟んだ神社に向かった。 赤い鳥居には真ん中がとても太い立派なしめ縄が掛けられていた。 綱の上には角樽(つのだる)が載り、下には縄で幾何学模様が編みこまれた暖簾(のれん)が下がっている。 ジャンバラ型しめ縄というこの形は、津軽地方独特のものだという。 そういえば、青森市の廣田神社や細越神社でも見たことがあった。 地域の氏子の方たちが奉納するのだろう。 手が込んでいる。 丸が連続して重なり合う模様は、パッチワークの「葡萄(ぶどう)の皮」のパターンにも似ていてきれいだ。 鳥居の右に「保食神社」の石柱。 この神社の名前を「うけもち」とは最初読めなくて、「ほしょく」だとばかり思っていた。 調べてみたら、保食神(うけもちのかみ)という神様がいることが分かった。 日本神話に登場する食物を生み出す神で五穀豊穣、馬の神として祀(まつ)られるという。 また一つ物知りになった気分だ。 (恵雲) 大光寺慈照閣(保食神社) 本尊 千手観世音菩薩 御詠歌:佛法に名を得し今の大光寺 詣る心も後の世のため 〒036-0101 平川市大光寺四滝本62
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