[青森県内観光] | |
津軽の一代様めぐり2 |
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■子年の一代様「多賀(たが)神社」(弘前市) 守り本尊「千手観音菩薩」 |
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〇その1 忽然(こつぜん)と現れる“清水の舞台”
車内の温度計は28度。 暑い一日になりそうだ。 弘前市街から岩木川をたどって、県道28号を目屋村へと向かうと、「清水観世音(きよみずかんぜおん)」の大きな看板が右手に見えてきた。 そこを右折して間もなく、この観音様がまつられているという多賀神社へとたどり着いた。境内入口の間口は広くはないが、樹が生い茂る奥は深そうだ。 階段の左脇には清水が流れている。 かなり上の方から階段に沿いながらさらさらと流れてくる。 天空に向かってまっすぐ伸びた杉林の梢に、青空がちらっとのぞく。 薄暗く森閑とした境内に聞こえるのは、流れる水の音と鳥の声。 チュルチュル、キョロロロ、ジュリリリと何重にも奏でる野鳥の声が心地よい。 所々に小さな鳥居も設けられている。 一対の神馬や狛犬(こまいぬ)が顔を見合わせて置かれている。流水の源に近づくにつれ路面はよけいに湿り気を帯び、水の勢いも増してくる。 石段を左に、右に折れ、だいぶ登ったなと一息つくと、鬱蒼(うっそう)と茂った木立の間から、荘厳な本殿が現れた。 これは五所川原市の夏祭り・立佞武多(たちねぷた)ような見上げる高さ! あれっ、京都の清水の舞台ではないか!?(つづく) |
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