[青森県内観光] | |
津軽の一代様めぐり4 |
|
|
■子年の一代様「多賀(たが)神社」(弘前市) 守り本尊「千手観音菩薩」 |
|
|
|
〇その3 人々の苦悩を千本の手で救いとる観音様のご利益
本尊である千手観音菩薩(せんじゅかんのんぼさつ)は、別名「千手千眼観音」(せんじゅせんげんかんのん)と言われ、千本の手のそれぞれの掌(たなごころ)に一眼をもつとされる。 数限りない人々の苦悩を観音の大慈悲ですべて救いとり、願い事を叶えるために、千本の手があるのだそうだ。 清水の舞台を模した本殿の背後には、覆いかぶさるような大きな岩塊(がんかい)が重なり合って、その隙間から清水が湧き出ている。 この水は、昭和63年に県指定の「私たちの名水」にも選ばれている。 “名水”なのに、少し管理が行き届いていないようで、周囲が汚れているのが気がかりだ。 湧き壺には賽銭も沈んでいて、その上には神棚がしつらえてあり、水の神様である龍神が祀られている。 苔むした岩盤の上には、一対の馬の石像と石板に彫られた観音様も置かれ、そのさびれた佇まいは、かえってこの場所の民衆信仰の奥深さを感じさせてくれる。(つづく) |
|
津軽の一代様めぐりTOP |