[青森県内観光]

 

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津軽の一代様めぐり11

■卯年の一代様「最勝院(さいしょういん)」(弘前市) 守り本尊「文殊菩薩(もんじゅぼさつ)」

〇その2 “逆さ梵字(ぼんじ)”に“笑う鬼”!?

最勝院は真言宗智山派(しんごんしゅうちさんは)のお寺である。
卯年の守本尊である文殊菩薩は、古くから“最勝院の文殊様”と呼ばれ、人々の信仰を集めてきた。
これは慶長年間、弘前藩祖・津軽為信(つがるためのぶ)に請われた同寺の四代住職宥観(ゆうかん)が、高野山無量院(こうやさんむりょういん)へ参詣し、それが縁で祀られたとされ、津軽の殿様が代々、知恵の守護尊として信仰した。
参道の両脇には“最勝院三十三観音”がずらりと並ぶ。
足を止めて一体ずつ顔を見てみると、いずれも穏やかな表情をしている。
さらに歩を進めると、手水場(ちょうずば)がある。天井には梵字(ぼんじ)が描かれている。
この梵字は水鉢に映ったときに、正体になるよう逆さの状態で書いてあるという。
その天井を支えているのが鬼。
鬼は通常「嫌なもの」「怖いもの」とされているが、この鬼たちは大日如来の法力で改心し、良い鬼(善鬼)になったとされる。
その表情は喜怒哀楽を表現し、人の一生を暗示している。
鬼の表情は怖いものとばかりと決めつけていたが、笑っている鬼にお目にかかったのは初めてだった。
(つづく)






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